2022.07.04 Monday
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tamalogOutput and input from 1998 to 2010
2009.10.26 Monday
琵琶湖ほぼ一周 自転車の旅2 一泊二日 181km
前から行こう行こうと言っていた琵琶湖一周のつづき。今回は、前回の終着地点の近江八幡駅を朝09:00にスタート。 今回も僕のアウトドアの先生、やよいちゃんと。最近彼女は大阪のロッククライミングジムに通っているらしく、そこのメンバーこてこて関西人8人パーティーで、一泊二日の行程だ。さすがにみなさん日頃鍛えている上に全員ロードバイク系なだけあって、最高速時には時速30kmくらいのスピードで進行する。 それにしてもJR琵琶湖線沿線は安土桃山時代の旧所名跡のオンパレードである。近江商人の町、近江八幡から始まって、織田信長の安土、井伊直弼の彦根、石田三成の佐和山、中仙道と北国街道の分岐点であり、現在は新幹線こだまが発着する米原を過ぎて、羽柴秀吉の長浜とつづく。 長浜を抜けるまではスイスイ。なんていっても大津からここまで約90kmの間はほぼアップダウンなしのアスファルトによるサイクリングロードが整備されているのです。そして長浜を抜けると秀吉が柴田勝家を打ち破って天下取りの後継者となった、賤ヶ岳古戦場跡がある。ここを北に抜けたら福井県という、琵琶湖の最北端だ。今回はここで進路を湖沿いに西へ取る。この山の下にあるトンネルは路肩50センチくらいだろうか、車道にはみ出し気味で通過しつつも隣をトラックが駆け抜けようものなら風圧で自転車が足を取られそうになるが、集中力で突破。 そしてトンネルを抜けたところで17:30頃。あと30kmで初日の目的地というところまで来て、夕焼け、日没。なんか今回たいしたことないじゃん。と思っていたら、地獄はここから始まったのでした。 奥琵琶湖パークウェイから見える長浜方面と琵琶湖。そこらじゅうリアルにたぬきだらけ。 奥琵琶湖パークウェイ。標高280m程度の、琵琶湖に突き出た半島の山を登り始めたころにあたりは真っ暗に。70km近くも走り続けてきた足にアップヒルは相当堪え、そんな山中を10kmほど進んだ頃には、全員バラバラになっていく。まったくの一人で、暗闇の山中を走っていたときに林の中には常にガサガサっていう物音がして、後ろからはなにか歌声が聞こえていたときは、賤ヶ岳付近っていう場所が場所だけに、ちょっとしたお化け屋敷より怖いものがあった。そんな所を20km、1時間半か2時間ほど、延々登り続けてやっと温泉に到着したときの嬉しさっていったら。ああいう生々しい自然環境への恐怖感っていうのは、東京近郊ではちょっとやそっとでは味わえないものがあるね。 その後は湖畔でバーベキュー。さすがアウトドア慣れしている人たちだけあって、荷物はすべて宅急便で郵送されていたり。一日目はここで終わり。 一日目に100km走ったので、二日目はのんびりお昼から出発。ここから湖西地方、高島市に入る。高島ってのは、滋賀県の中でも際だって昨今、環境だったり文化だったりっていうことに対して活発な地域。例の「NHK 映像詩 里山II・命めぐる水辺」に出てくる葦原の日本の原風景もここにある。行きたいところのソラノネ食堂もこのあたりなんだけれど、今回はスルー。 高島市を抜けると、水中に鳥居のある白髭神社で休憩。ここはいつも車で湖西に行くときに必ず通るから一度降りてみたかった所。ここらへんの水質がやたら綺麗なのはなんでだろう? より大きな地図で表示 最後はJR堅田駅でゴール。他の人たちは堅田駅からスタートしてるから、これで丁度一周。でもほんとは大津からやりたいなあと思いつつ。 最近自転車がブームだというけれど、町乗りだけしてないでこのくらいやんないとまったく意味ないなあと思っていたけれど。車や電車で旅行してても見えてこないものが見えてきたり、世界の解像度がだいぶ上がった感じがするところが自転車旅の魅力なのではないかと思う。 -- 2009.08.17 しまなみ海道から淡路島まで瀬戸内海548km(うち自転車126km)6泊7日の旅 http://tamachan.jugem.jp/?eid=605 2009.06.29 琵琶湖ほぼ一周 自転車の旅 京都から近江八幡まで60km http://tamachan.jugem.jp/?eid=585 2009.08.23 Sunday
イン神山 二回目にて
今回の旅の途中。徳島の神山に立ち寄った。神山国の国王大南さんの進める雨乞いの滝に、今回の旅の同行者やよいちゃんは飛びついたのでした。丁度数日前の徳島と岡山への集中豪雨の後で、滝は濁流と化していたのでした。しかし彼女はそんなことは気にも止めず、突入。笑 その後、ずいぶん立派な崖に遭遇。最近ロッククライミングを始めたという彼女は、もちろん言うまでもなくこの崖も登って行ったのでした。 www.flickr.com|2009.08.10 - 16 しまなみ海道から淡路島まで瀬戸内海548km(うち自転車126km)6泊7日の旅 http://www.flickr.com/photos/25410558@N05/sets/72157622111050808/ -- レベル20 徳島県名西郡神山町 神山アーティスト・イン・レジデンス http://tamachan.jugem.jp/?eid=577 泥臭いことをスマートにやりよるんよ グリーンバレー 大南信也さん http://tamachan.jugem.jp/?eid=578 Sense of Wonder 神山 http://tamachan.jugem.jp/?eid=576 ちっちゃな訪問者 http://tamachan.jugem.jp/?eid=583 2009.08.22 Saturday
しまなみ海道三日目 〜 サンセットカヤック
三日目は伯方島を出発。そしてしまなみ海道最後の橋、来島海峡大橋を渡る。全長約四キロのこの橋を渡ると、四国に入る。 百キロ近く走ってきて、たぶんこの橋を渡ってるときが一番良かった。南に来れば来るほど海水が澄んでくるのは気のせいだろうか?もうなんかそのまま飛び込んでしまいたくなるような入り江が何カ所かあった。 橋を渡りきって六キロで今治駅。とりあえず一端自転車の旅は終わり。この日は夕方に小豆島でカヤックの予約をしていたのでした。そこからは、夕焼けに間に合うように大急ぎで特急電車の旅。一気に156kmを駆け抜けます。そしてなんとか夕焼けまでに小豆島にたどり着いたのでした。 ぜんぜん知らなかったけれど、カヤックって特に免許もなにもなくて、勝手に乗っていいものなんですね。本体がほぼ海面すれすれなので、海の中に手を突っ込めるような距離感。こんな乗り物があったとは。島に移住したら絶対一台は欲しい乗り物だなと思う。ちなみに一台10万円〜20万円くらいなそうな。 より大きな地図で 2009.08.19 Wednesday
しまなみ海道二日目 弓削島と地域再生事業家、兼頭さん
初日の目的地を、わざわざしまなみ海道からちょっと外れている弓削島にしたのは、この人に会うためだった。兼頭一司さん三十八歳。元々彼が凸版印刷にいたときにサステナに飛び込みで現れた人だった。二〇〇四年だったか、環境活動に目覚めた直後の彼は、某大手外食チェーンや某大手飲料メーカーの環境報告書をサステナと一緒に作りたいと言ってやってきた。凸版印刷にいたときから、ちょっと飛んでる人だなー、と思っていた。なにかをしでかしそうな、そんな感じ。 その後彼は、凸版印刷を退職して、全寮制の松下政経塾に入り、周囲は政治家に転身するものだとばかり思ってみていた。ところが、一年ほど前の年賀状で愛媛の島に一家で移住しました、と書かれていてびっくり。奥さんと現在二歳になるはじめちゃんと弓削島に移住してなにをしてるんだろう?とずうっとずうっと気になっていた。 去年の十月に「株式会社しまの会社」を設立。弓削島の中心地に「しまでCafé」を地域の人たちと一緒に立ち上げ、最近では畑を開墾し「大豆レボリューション」を植えているところだった。 兼頭さんの雰囲気は、いまだどこかしまのおっちゃんとは違う、都会で仕事をしていた人の空気が残っていた。けれど、そんな外からの視点は残しつつ、数年後に行ってみたら村が形成されていてほしいと、切に願う。そんな彼の現在の生き方は、ちょっと今の僕の思っている未来に近いんじゃないかと思っている。彼のように一家で移住、となるのかどうかは定かではないけれど、中央を変えていくことよりも、小さな小さな単位で小宇宙をつくっていくことの方が、はるかにリアリティがあるように思う。 弓削島をぐるっと一週見てまわっていて、出発が遅かったのもあって、隣の隣の井口島の多々羅大橋で夕焼け。この日は伯方島で一泊することになった。 つづく。 より大きな地図で表示 2009.08.17 Monday
しまなみ海道から淡路島まで瀬戸内海548km(うち自転車126km)6泊7日の旅
しまなみ海道!広島県尾道市から愛媛県今治市までの多島海が橋で結ばれてから十年。開通した直後にクルージングしたときから、一度自転車で渡ってみたかったのです。六月の琵琶湖自転車の旅に続き第二弾。 八月十日。今日から丁度一週間前に出発。京都から尾道までは自転車を解体して電車で運びます。今回は時間の都合上新幹線を利用。新幹線でも自転車は運べます。尾道で組み立てて渡船で渡るところからスタート。 しまなみ海道はアップダウンが激しいからね〜、とは噂で聞いていたけれど、その意味が最初の島、向島から因島に渡るときに、身をもって解ったのでした。合計で七回、橋を渡るのだけれど、その旅に橋の高さ平均して約五十メートルを登らなければならないのだ。これは、その数字からはちょっと想像できない。特に真夏のこの時期は・・・。 因島大橋だけ、橋の下を通ります。瀬戸大橋を通ってるマリンライナーとか、お台場のゆりかもめな感じ。自転車の通行料は50円。 そしてなんとか夕焼けまでに目的地の弓削島に到着。本日の走行距離は三十キロちょっと。弓削島はしまなみ海道からはちょっと外れているけれど、行ってみてびっくりしたのが、砂浜が大変大変綺麗なのだ。ピンク色に光っている感じ。 瀬戸内海って太平洋ベルトラインのど真ん中なのでどうしても海が汚いように思うけれど、ここはゴミがひとつも落ちてなく、砂は桜貝が混じっていて夕陽に反射して美しい。しかし、この浜は六年前まではヘドロで汚れていたのだそうだ。どうやらこの島には婦人団体が大小あわせて十六もあり、ここ数年地域の自治再生が始まっているという。 つづく。 より大きな地図で表示 |