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「クルクルピッピ」のジレンマ


世の中デジタルものの話題はすっかりipod touchにかっさらわれてしまった感じですが、密かに実用的かつ洗練された完成形のプロダクトが発売されたのでした。Sony Ericsson W53S (au)

一見ぱっとしない普通の折りたたみ式のこの携帯電話。しかしこの機種には他の携帯電話にはまったく搭載されていないイノベーティブな機能がついているのである。その名を「ジョグダイヤル」という。現在コンピュータ用マウスにあたりまえのように搭載されるようになった「ホイール」の前身ともいえる。これはひと昔前のソニー製の携帯電話には必ず搭載されていて、上下のボタンを一回一回プッシュすることなくアドレス帳から宛先を選択したり、予測文字変換の候補を高速で選択したりすることができる素晴らしい機構だった。

しかしこのジョグダイヤルはその機構の複雑さが招いた故障の頻発を理由に2002年を最後に発売されなくなっていたのでした。密かに、搭載されなくなった理由は携帯電話向けのゲーム市場が盛り上がり、十字キーの搭載が必須になったため、携帯電話キャリア(DoCoMo,au,softbank等の通信会社)からの強力な要請というか、十字キーを搭載しないと発売してやらないぞというような指導があったのだという。日本では携帯電話キャリアの強権のために搭載が見送られつづけてきたが、比較的開放的な欧米地域の携帯電話市場では搭載が続けられ、日本では見られないような個性的で魅力的な製品が発売されていた。

こんなキュートな機種や


こんなコンセプチュアルな機種が当たり前のようにラインナップされている

現在日本で発売されている携帯電話のほとんどが「モノ」としてなんら魅力が無い製品になってしまっていると2000年頃から思っていた。日本の携帯電話は良くも悪くも、キャリア(及びそれを許可する総務省)による大本営発表があった後、一斉に各社メーカーから、ほぼ同様の新機能が搭載されることで発展してきた歴史がある。「ワンセグ」のようなインフラレベルの大規模な整備が必要な機能もこの抜け駆け禁止のスタートラインを管理するシステムがあってこそできたものだ。しかしこのシステムには競争を阻害し個性を生かすといった思想は出来る限り除外されてきたのだ。これも日本の文化がさせている負のサイクルの典型的な事例だ。ソニーのような個性的な物作りで勝負するメーカーはこのシステムの元では成果を上げることができなかった。そこで2001年、スウェーデンの会社であるエリクソンと合併、本社をスウェーデンに設置し、国際競争力で生きる道を選んだのだ。このような事例から、日本の携帯電話業界は「鎖国状態」であるといえる。

しかしインターネットをインフラとするシステムが、そのようながんじがらめの規制の中で発展していくことができるのであろうか。そんな中、アメリカで誕生した黒船iPhoneは日本の携帯電話業界を根底から変えてしまうのではないかということを書いた、とある友人の記事を見つけた。

諸刃の剣、iPhone Cotton articles v5 blog
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