tamalog

Output and input from 1998 to 2010
このウェブサイトは、2010年末で更新を終了し http://tamalog.me/ に移行しました。
Main
<< [log] メディア寺子屋#25 天野祐吉氏 [log] NHKスペシャル 変革の世紀第四回「見えない脅威」 >>
[log] NHKスペシャル 変革の世紀第三回「知は誰のものか」
映画、音楽のインターネット上の海賊版が著作権制度を根底から脅かしています。一日に一億二千万曲がコピーされる。アーティストの作成意欲が失ってしまうでしょう。ディズニーのアイズナー会長はコピー防止装置の義務化を政府に働きかけました。半導体大手のインテルはコピー防止装置は技術発展を妨げるからするべきでないと主張しました。アイズナー会長は芸術は危機に瀕しているとアメリカ上院議会で主張しました。音楽を作っている人の収入をいかに確保するか。答えはみつかっていません。
しかし一方で著作権期間が長すぎると訴えられています。1998年アメリカ著作権延長法、それまで75年だったものを95年に変更しました。原告のエルドレッドさんは三人の娘達の為に個人でウェブサイト上に電子図書館を作りました。そこに著作権の切れた過去の名作を載せています。まもなく著作権が切れてみんなで共有できるようになるはずだったものが、あと20年先になってしまうので訴えました。アメリカ合衆国憲法では一定期間に限って発明や権利を独占することがゆるされている。アメリカ建国当時、作家や発明家に意欲を与えようと独占権を与えました。独立宣言を起草したトマス・ジェファーソンは著作権は一定期間にとどめるべきだと考えました。すべての人が自由に使うことで発展する「パブリック・ドメイン」という概念が生まれました。当時著作権期間は14年と定められました。

シェイクスピア、アンデルセン、過去の音楽、童話を元に著作を考えるに至りましたが一定期間を経てパブリック・ドメインになりました。それを元にウォルト・ディズニーが子供向けに童話を作り直しました。黒澤明もジョージ・ルーカスも過去の作品を土台に自分の作品をつくりました。あらゆる芸術が同じだと思います。20世紀初頭、オペラ歌手エンリコ・カルーソーは多く広まる為に著作権を主張せず、レコード会社が大量に販売することができるようになりました。これらの多くは1920年代に生まれました。1975年、あと1年で著作権期間が切れるというときにレーガン政権は延命措置をとりました。1998年再び期限切れのときが近づきました。全米映画協会のバレンティ会長は、著作権が切れることはアメリカの国益に反すると著作権延長法を作りました。この延長法に疑問が問われています。

かつて、文化の未来が少数の企業に握られたことはありません。憲法に違反する。アーティスト自体は死んでから何年も著作権を保護して欲しいとは思っていません。著作権は創造性を保護するためのものでした。アメリカはデジタルミレニアム著作権法でさらに著作権保護強化をしようとしています。

市民団体は、著作権延長法はインターネット時代の潮流に逆行する。インターネットによって市民一人一人が創作活動に参加できるようになった今こそ解放すべきだと主張しています。ミッキーマウスの著作権が切れる前に議会が著作権を延長してきたことから「ミッキーマウス保護法」と読んでいます。憲法を作り出した人たちはギブアンドテイクを考えていました。知は私有財産とは違う。

坂本龍一。私が作った音楽は、私自身のオリジナリティはわずか数パーセントであとはパブリックドメインとの共同作業です。
| ログ | 06:01 | comments(2) | trackbacks(0) |
すごいねえ。大事なことだけど、ついつい忘れてしまいそうなことなので、ここに記録が残っているということは、とても有難い。特に白状すると「パブリック・ドメイン」という言葉が出てこなくって「なんだっけ、あれ、ほら、あれ」なんていうことが何回もこれまでありました。でも、このログをしっかり読んだので、おそらくもう、そういうことはないでしょう。あるいは、またそういう状態に陥ったときでも、このページに戻ってくれば大丈夫。故郷を得た気持ちです。ログ、とってくれて、公開してくれて、ありがとう。感謝、感謝。
| マエキタ | 2007/04/19 10:53 AM |
これ、でも、映像が残ってるのだ。映像を見た方がいい。
| tama | 2007/04/19 12:14 PM |









トラックバックURL
http://tamachan.jugem.jp/trackback/5
トラックバック