2018.01.22 Monday
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![]() tamalogOutput and input from 1998 to 2010
![]() 2010.01.28 Thursday
iPadは何がどうイノベーティブなのかについてご説明します
![]() iPadを見ていて。20代から40代くらいまでの、パソコン黎明期を生き抜いてきて、いまバリバリに使いこなしている世代にはすこぶる評判が悪いように感じる。そんな様子を見ていて、しかしまあよくもあんなに使いにくいものを、あたりまえのように使いこなせるようになった我々の方がよっぽどどうかしているんだ。と、思った。 スペックだけ見てると、そんなふうに感じるんだと思う。だけどもまずはこの映像を見てみよう。 ![]() あー、やっぱりなー、と思うのは、先日のGoogle Chrome OSについてもまるで同じ事が言えるけれど、いま、我々が慣れ親しんでいる、カーソルやアイコンでおなじみのWindowsやMacOSの、ほぼ完成された水準にある現在のグラフィカルユーザーインターフェイス(以下 : GUI)の時代が終わろうとしているということである。 我々は、初めてコンピュータに触れたときの、どうしていいのかわからないあの悔しい気持ちを、長い年月の間に忘れてしまっていて、すぐに思い出すことはできないけれど、両親や年配の方にコンピュータの使い方を教えたときの、なぜこの人は解らないんだろう?というはがゆい気持ちを思い出せば、少しは理解できるかもしれない。あちこちのブログでの説明を見ているとiPadは、そんなデジタル文房具だというような説明ばかりだ。だけど果たして、それだけなんだろうか? ![]() おそらく一個人としてGUIが実装されたコンピュータを使えるようになったのは、1984年の初代Macintoshからだろう。それが広く一般化したのは1995年のWindows95以降のことであると思う。それから現在までの間に広く蓄積された常識から見ると、マウスの無いiPadでスプレッドシートを書いたり、プレゼンテーションをつくることは非常に面倒で手間のかかる作業のように思えるかもしれない。 iPadに関して言えば、当面は上記デジタル文房具的な使い方や、コンテンツの「受信機」としての役割に特化する形で展開されていくように思う。GUIをベースとしたパソコンは開発環境として棲み分けされていくようにも思われる。しかし、遅かれ早かれデジタルコンテンツのものづくりをしていくプロセスについても、タッチスクリーン上で展開されるようになるであろう。一般的には1995年以前の黒い画面に白い文字が浮かんでいた頃のコンピュータを使っていた頃も、GUIに移行するときにまったくおなじような不安と動揺があったのだ。「あんなものでは作れない」と。 ![]() これから初めてコンピュータを触れるようになる世代は、もう最初からタッチスクリーンなのだ。iPhoneに限らず、世界の主要な携帯電話メーカーは、故障部品の点数をできる限り少なくしたいという思いから、一斉にタッチスクリーンへの移行にシフトしようとしている。 年始の記事に書いた、ほのかちゃん二歳は、両親のiPhoneをしっかりと握って、ロックを解除して好きなアプリケーションソフトを起動して遊んでいた。まだ言葉もろくに話せない子供でも、あんなに直感的に操作できるものなのかと。あのとき、次にアップルが作る物がなんなのかってことが、ちょっと見えた気がする。 ![]() この映像を見ていると、GUIをベースとしたコンピュータに熟練してしまった我々は、いかにコンピュータというものを操作する上での既成概念にまみれてしまったんだろうと、改めて思う。キーボードとマウスと、ウインドウ操作と切り替えバーによるマルチタスク画面が無ければ、ついつい不安になってしまうのだ。 Googleは、Googleらしい発想でGoogle Chrome OSによって、次のコンピュータのあり方を表現しているし、やはりアップルはユーザーインターフェイスの革新によるユーザー体験の質の向上によって、イノベーションを起こそうとする。 ![]() iPadは、ビジネスモデル的には、アメリカで大流行のアマゾンのキンドルに対抗して、出版業界を再編するっていうことらしいけれど。僕はそれよりも子供達がクレヨンで絵を描いたりするような、一昔前でいえばキッドピクスやnotaのような、個人の情報発信の手助けになるソフトウェア作りができることにだいぶワクワクします。 GUIは、それがメインストリームになるまで11年かかったけれど、タッチスクリーンインターフェイスは何年でメインストリームになるだろう?初代iPhoneが登場してから現在までに、既に3年が経とうとしている。 ![]() ![]() ![]() ![]()
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