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原生林と腐海の森
西粟倉に行く時はなんだか生命か生態か森林に関係する本を読んでいる。特に意識しているわけではないけれど、前々から読まねばと思っていたものを、一冊ずつ取り出している感じ。

前回は福岡伸一「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」を読んでいた。生命とは何か?生命の本質っていうのは、エントロピー増大の法則にある。エントロピーっていうのはどんどん散らかっていくこと。生命っていうのは脆いようなイメージがあるけれど、本質的にはどうにも押さえられないくらい強いものであること。生きていくうちにどんどん散らかって、やがて秩序を失っていって、あちこちで障害や機能不全が起こって、そのために死というプログラムが仕込んであって、そして次の世代によって再構築される。延々とその繰り返しであるっていうことを、動的平衡という。

前々回はメアリー・マイシオ「チェルノブイリの森」を読んでいた。1986年4月26日に起きた原子力発電所の事故の後、20数年経って立ち入りが禁止されている発電所20km圏内の周辺地域は広大な森に変わっていた。という話。事故の直後は草木がまったく生えない荒野になるとか、生物が巨大化するなんていうSFのようなことが言われていたけれど、生態系はもっとしたたかだった。いまなお汚染されているにも関わらず、植生は元に戻り、ヨーロッパ中から、人間がいない場所を求めて希少種の動物が集まり完璧な食物連鎖が生まれていた。というお話。

そして今回は宮崎駿「風の谷のナウシカ」でした。この本は、ずうっと前から大きな大きな宿題でした。映画版は見たことがあったけれど、コミック版を読む気には何故かなれないまま、風の谷のナウシカ全7巻BOXセットが本棚の奥底に眠ったままになっていたものを、デジタル化したっていうのもあって読んでみたのでした。文脈を一つずつ遡っていって、ようやく辿り着いたという感じ。大前提として竹村真一さんの宇宙観的な視点による季節やエネルギー循環の話を聞いた上で、レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を読み、この国に数多ある伝統文化とその根本にあるアミニズムの世界観を追いかけ、そのもっとも源にあったのはこの国の風土であり、そこに存在する自然だった。そういう文脈の上でやっと辿り着いたところ。

nishihourのサイトをつくる前に、となりのトトロを三回か四回見てつくっていたりするんだけれど、今回のお仕事は牧大介という人との対話だけではなくって、なにより宮崎駿との対話をしなければならないんですね。そんな牧さんも、やっぱり「風の谷のナウシカ」によって生態学の世界に入った一人だったのでした。


そんな西粟倉の最も北にある、西日本で一番目か二番目くらいの大規模な原生林に行ってきました。

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www.flickr.com|2010.06.19 西粟倉 源流の森ツアー
http://www.flickr.com/photos/25410558@N05/sets/72157624330018346/

nishihour ニシアワー
http://www.nishihour.jp/
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