tamalog

Output and input from 1998 to 2010
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竹村真一×鈴木寛 3時間ダイアローグ#01 「情報」
今日分かったこと。
『コンピュータはユダヤの概念から誕生した!』
ということ。

それは当然、イスラエルがITにおいて強くなれるわけだ。

漢字の文化圏から、としてのアプローチを求められている。
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| ログ | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
自由な精神を持つ日本人
そうそう。そういうことが言いたかったの。そうそう。ニートとフリーターを二元論的に否定してほしくなかったの。そういう論調はほんと前時代的で最悪だと思います。しかし、このスローな人たちの危機意識ってのも一部ではあると思うんだけどね、うまくバランスとることが下手くそな人たちなんじゃないかなぁ。

Wiredの元記事
日本の未来はスローな国家?(上)
日本の未来はスローな国家?(下)

 このように考えるのは団塊の世代(坂本氏は54歳)だけではない。日本では競争社会から離脱する若者が跡を絶たず、彼らの自由気ままな生活を表す「フリーター」という言葉まで登場している。フリーターは30代になっても親元で暮らし、アルバイトをして、携帯電話の料金が支払えるくらいの金額を稼ぐ。また、「職を持たず、教育機関に属さず、就職に向けた訓練もしていない者(not in education, employment ortraining)」を意味する「ニート」(NEET)と呼ばれる人々もいる。こうした脱落者や拒否者は『BBCニュース』の記事で「自由な精神を持つ日本人」と表現された。

 おそらく「自由な精神」を持つ日本の若者たちは、もっとゆとりのあるスローライフを送る年配者と同じで、「環境保護論者、有機栽培の果物しか食べない人、太陽電池式のスクーターに乗る人、水中出産の支持者、タントラ密教の秘儀を取り入れたセックスの実践者、ワールドミュージックのリスナー、テントに住む人、麻ズボンをはく人、『アーユルベーダ』[インドの伝統医学]のマッサージにはまっている人」とどこか共通する部分があるのだろう。
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| - | 00:32 | comments(1) | trackbacks(0) |
ディズニーとピクサー、買収後はこうなる
CNETの元記事

しかしこのニュースは世界中の映像コンテンツクリエイターにとっては朗報だろうなぁ。
iTMSで映像が300円とかで販売されるようになるってことは新海誠みたいな個人クリエイターが発表しやすくなるわけで、ますますマスメディアに偏ってきた世界が変貌して最終的には、個対個の情報交換が加速されるんだろうなぁ。

しかし、どっかの誰かと違ってうまくM&Aを利用してるなぁ・・・。M&Aとは、創造的マインドによって、生産的に遂行されるべきだという神髄を、なんと日本がこんな状態のときに、タイミングで起こったことが皮肉だ。このM&Aについて、マイクロソフトやソニーやgoogleが嫌がるのはベタベタだけど、そういう次元で論じるべきではないよ。支配ではなく解放だと思わなければいかんのでは。

そうなるとジブリが日本の放送と通信の融合関連で下手くそな政策に利用されるような状況になるのは避けてほしいとこですな。
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| 情報デザイン・メディアデザイン | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
Disney、24日にもPixarの買収を発表
米国のコンテンツビジネス、著作権の概念は地道に変革していくのだろうか。スティーブ・ジョブズが1985年にアップルを追い出されて作った会社の一つが、今、点を線で結ぼうとしている。

Walt Disney Companyが、火曜日にも、70億ドル相当の株式を取得しPixar Animation Studiosを買収することを発表する予定のようだとThe New York Timesがレポートしていると伝えています。買収が成立すれば、Disneyのアニメーション部門とPixarは統合され、PixarのCCOであるジョン・ラセッター氏が指揮をとり、CEOのスティーブ・ジョブズ氏はDisneyの取締役に就任することになるようです。

Walt Disney Companyの取締役会が、23日に行った丸1日かけた会議で、約70億ドルでPixar Animation Studiosを買収することを承認したようだとBusinessWeek Onlineがレポートしていると伝えています。これにより、PixarのCEOであるスティーブ・ジョブズ氏は、Disneyで最大の個人株主となり、Disneyの取締役に就任するとのことです。


ディズニーは、2002.12.25の「NHKスペシャル 変革の世紀第三回『知は誰のものか』」ログにもあるように、米国のコンテンツビジネスの最右翼で、最もデジタルテクノロジーの変革(特に、デジタルとは、コピーすることが前提の技術であるという点について)に乗り遅れた会社の一つであり、米国の著作権延長法の成立を促すなど、米国の著作権保護強化の原動力であったという話である。

この先に見えるシナリオは、当然iPodでのディズニーコンテンツの販売といった提携だが、それにとどまらず1997年のアップルのNext買収による復活劇の再来を想像してしまう。

Newssorce:http://www.applelinkage.com/
| 情報デザイン・メディアデザイン | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
Adobe Illustratorに代わる・・・
昨日の日帰りの出張はつきあいで関西まで広告デザインの研修の講師のフォローをしにいってきたんだけど、やはり痛感することは、役所の役人は特にワードでパンフレットをつくっていたりするわけで、無理矢理イラストレーターでワークショップをやってみると、あの自由な世界観に皆一様に賛同するわけだけども、結局の所は10万もするソフトウェアをそうそう買えるもんかっていう話。かといってマイクロソフトのワードなんてレイアウトデザインのためにつくられたわけでは無いソフトウェアが戦略上皮肉にも「事実上の標準」になってしまっているわけで、そんなもんでパンフレットつくろうとするから、普通の人も皆、ひどいレイアウトデザインしかできなくなるのはもはや自明でいい加減誰かこれをなんとかしてほしい、ほんとお願いしますマジで。

必要な機能なんてほんのわずかなんだから。Postscriptのような言語をもって、ベジェ曲線をベースにしたインターフェイスに、テキストレイアウト、写真読み込みとトリミング、Wizwigな画面があって、PDF形式で保存される。ひょっとしたらレイヤーもいらないかもしれない。ベジェ曲線も書けなくてもいいかもしれない。で、5000円で買えてWindowsで動作するもの。何故それが無いんだオイ。アップルがWindows用ソフトとしてkeynoteをベースにしたレイアウトソフトを開発するなんて発想は無いのかね?
| - | 15:56 | comments(2) | trackbacks(0) |
教育改革メモ
教育改革。考えていこう。メモ。

ニート・フリーターの増加というのは、やっと日本も一人前になってきたねってことでは。ニートの感覚は間違っていない。ニート問題もさることながら、自殺する人の気持ちってなんだろう?雪の日の朝っぱらから中央線に飛び込む人の気持ち。俗説的には寂しいから多くの人に知らしめたいのではと言われている。飛び込みは一種の「セレモニー」なのかもしれない。そういえば安楽死は日本の法律では認められていない。オランダでは認められていて、死期を選ぶことができる自由がある。生物として死期を選べないというのはどうかしていると彼らは思っている。マルクスの5人の娘は皆自殺している。経済学者としては、自分の生きている時代の社会が許せなかったような人だから、とてもやさしい人だったのかもしれない。しかし親としてはどうだったんだろう。

人の死を身近に感じれない人は良い大人になれない。かわいがってくれたおじいちゃんが、小さいときに死んでしまったりしていたら、人の痛みが少しでもわかる大人になれる。

三島由紀夫は激しく誤解されている。彼は憂国思想から日本の戦後体制を打破したかった。結果、右翼から見ると美談にみえるから単純に右翼だと思われていたりする。次世代に解釈を託したがコミュニケーションとして失敗しているってことでは。マスメディアに彼の真意は伝えられなかった。三島由紀夫が割腹自殺した日は、周りの大人がみな「セレモニー」な状態であったな、当時小学校一年生だった記憶。昭和の違和感は昭和を生きたひとにしか理解できない。寄藤文平の「死にカタログ」世界の死、地域や宗教によってさまざまな死の概念があるという本。

教育改革に取り組むということはまず、日本の国体を維持するために、明治期に政府によって教育が利用されたということを認識しなければいけない。中央集権国家の成立のために、上からものを押しつけすぎたし、今もそれがのこってしまっている。上からものを教えよう教えようとしすぎるからよくないんだよ。上からものをみて押しつけようとする教師は親のカタキ。そういう先生に会うとすぐケンカを売ってすごく嫌われてた。

更にひもとくと1500年前。大化の改新。それと、歴史教育的には隠匿されている歴史、そのころに大和朝廷は大きな変化があった。百済の滅亡による王族も含めた日本への大量移民の歴史。現在の日本は、過去の大量の大陸からの移民によって、モザイク的な雑多な民族の国家になっている。1500年前ってつまり官僚主義の発祥の時期のことだろうか?戦後その体制を変えるチャンスはあった。しかしマッカーサーが日本語をしゃべれなかったことと、それまでの官僚主義をうまく利用したために、変わらなかった。

話をもどすと、ニート・フリーターのセンスは人間として正しい感覚。でも自己実現の機会に乏しい。それを切実に理解していたから、僕はそれを探しに行きまくった。

代々木という街の問題。若者の夢を食べる街。株式会社専門学校の酷さ。わずかに育つ人材は青田刈り。多額のお金を払って入っても夢破れがち。オンジョブになりにくい。特に会社を辞めて入ったサラリーマンは必死。と1997年くらいに思ってた。
| - | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
日経広告研究所 企業とNPOの協働をめざして
経済基盤の弱いNPO・NGOのみなさま。広告力の弱いNPO・NGOのみなさま。ファンドレージングがうまくいかないNPO・NGOのみなさま。企業とアライアンスを組みたいNPO・NGOのみなさま。の為のシンポジウムでした。
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| ログ | 22:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
千葉県市川市在住27歳男性無職資産100億円


現代において、100億円の資産を株で手に入れるということは、6台のコンピュータに囲まれて、一日中経済ニュースをキャッチし、6台のキーボードから、購買指示を出すこと・・・なのか?資本主義ってなんなんだ?

この個人投資家は千葉県市川市に住む無職の男性(27)。男性によると、普段から動向を気にしているライブドア株55万株や関連会社のダイナシティの株は、たまたま強制捜査の前に売り抜けていた。しかし、強制捜査後、個人投資家のろうばい売りが殺到し、約定件数が急増して、東証は予定の3時より20分早く全銘柄を売買停止。ジャスダックなど新興市場ではIT関連株も軒並み急落。男性も売り注文を出したが、取引が成立しなかったという。

 男性は5年前の大学在学中に160万円足らずの資金で株取引を始め、IT関連株などで100億円超の資産を築いた。みずほ証券の誤発注の際に20億円を稼いで注目を浴びた。

 今回の損失額は5年間で最も大きかった。「上げ相場の感覚だった。頭を切りかえて対応すべきだった」と悔やんだ。

asahi.com 社会面 2006年01月19日23時54分
| - | 03:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
Googleが脳に変わる日
ライブドアの子会社が証券取引法違反の疑いで家宅捜索を受け、放送と通信絡みの下克上の中で、新たな江副浩正が生まれ、21世紀のマクシミリアン・ロベスピエールは断頭台への一歩を踏み出したその日、アエラには以下のような記事が出ていた。とても面白い内容の記事だと思ったが、これをブログに「コピー」したら、はたして編集部や出版社から「著作権法違反」という名目のクレームが来るのかどうか試してみたくなったので、載せてみることにした。しかしそのようなことが起こったとしても甚だ滑稽なことだと思うが。

※一部打ち込むのが面倒なので抜粋とすることにする。全文に興味のある方は「アエラ 2006.01.23号」を購入するといい。たかだか定価360円程度なのだから。



●Googleが脳に変わる日
検索機能の脳移植などもちろんフィクションであり、冗談だ。しかし空想を現実にしかねない勢いが今この会社にはある。

●グーグルとアマゾンが合併したら?
「グーグルゾン」グーグルとアマゾンが合併した架空企業で、米国のIT研究家が制作した動画「EPIC 2014」に登場する。グーグルゾンは過去に人々がネット上で「何を買ったか」「どのニュースを読んだか」「どんなメールを出したか」「何を検索したか」という膨大な履歴をもとに、個別にカスタマイズしたニュースや広告などを配信する。個人のネット上での「過去の行動」をもとに「あなたの欲しい情報はこれ」と差し出してくれるわけだ。たとえばあなたが東京・湾岸部でマンションを買おうとして、ネットで「マンション」「シーサイド」などの言葉を検索していたとする。すると、グーグルゾンが「マンション市場、バブル期以来の活況」というニュースや、「海を望む優良物件情報」を自動的に届けてくれることになる。検索会社トップと、オンラインショッピングトップが手を組むと、こんなビジネスに発展し、従来のメディアはネット上から撤退せざるを得ないという未来図に衝撃が走った。

●「ウェブ進化論」(筑摩書房)を出す、シリコンバレー在住のコンサルタント、梅田望夫
「EPICに出てくる展望は、すべて現在の技術ベースの延長線上での想定。みんながPCを手に入れ、ブロードバンドが実現したこれからの10年の激変は、いままでの10年とは比較にならない」グーグルの可能性は「ネット史どころか、世界史の突然変異」と評する。

●最近グーグルは世界中の空に百近くの飛行機を飛ばしている
05年6月に始めた地図ソフト「グーグル・アース」用に、精密な航空写真を撮るためだ。地球を上空から撮影した「デジタル鳥瞰写真」を提供するサービスで、2次元だけではなく、米国の主要都市では3次元表示も可能だ。そして現在、着々と世界レベルでの3次元表示の作業が進む。グーグル・アースの衛星写真は地上60センチ四方の物体まで映し出す。航空写真になると15センチ四方にまで向上。丸く青い地球の映像からズームアップして、公園の人間まではっきりわかる。「これからの子どもたちは、グーグル・アースで地球が丸いことを知ると思うと、ちょっと感動しないかい?」

●プリントライブラリーというプロジェクトも、全米の人々の度肝を抜いた
世界中の図書館の本をデータベース化し、文中にある単語や文章で検索できるサービスである。その数、軽く見積もって数千万冊。すでにハーバード大学図書館、ニューヨーク公立図書館などで一部図書の読み込み作業を始めた。このサービスは米国出版社協会などから著作権法違反で提訴されたが、CEOのシュミットは当然のように話す。「グーグルの仕事は、ユーザーが望むことをなんでも実現すること。地球上のすべての情報を体系化、インデックス化することです」

●プライバシーの問題もある
Gメールで、グーグルは「消すな、保存して、検索しろ」と勧める。個人の検索記録、アクセス履歴、IPアドレスも次々とログファイルとしてたまる一方だ。ネット社会の法的問題に取り組む非営利団体、エレクトロニック・フロンティア財団(EFF)の弁護士、ケビン・バンクすとんは警告する。「検索記録は、私たち一人ひとりの願いや祈り、恐れ、正直な自分、やましい自分……そんなすべてを映す、いわば自分の思考や感情の詳細なコピーといっていい。これが第三者の手に保存され、法律的に守られていない」だが意外だったのは、取材で会ったアメリカ人たちが、それほどこれらの問題を懸念していないことだった。彼らは自ら望む利便性のためなら、ある程度犠牲を払ってもいいと感じ始めていた。「EPIC2014/2015」を制作したメディア研究家のロビン・スローンもどこか愛憎半ばという感じで話す。「グーグルの検索はなにしろ圧倒的に便利なのだから。それに、いまのところ善良な会社であり、節度のある一線を越えていない。偏向した瞬間、人は使わなくなる。ただ、やろうと思えば、グーグルはなどんな邪悪なこともできる潜在力を秘めている。だから、目を離してはいけない。彼らがインデックス化しようとしている世界は我々が住む地球なのだから」

「インターネットは民主主義の敵か」の著者、キャス・サンスティーンもこう語る。「グーグルは史上初めて『情報は大衆のもの』という革命を進めつつある。対策は簡単だ。グーグルのプライバシーの問題を危惧するひとは、使わなければいい。究極的に人類は、グーグルを使う人と使わない人に分かれていく。使わない人も、十分に人生を楽しめる。もちろんわたしは使いますがね」

●脳に代わる記憶装置
一つの流れは、「ザ・サーチ」の著者、ジョン・バッテルのこんな考え方だ。「グーグルは人間の頭のある部分に取って代わるでしょう。自分が覚える代わりに、ネット上に情報を載せておいて、検索する」人間が記憶の一部分をネットに代用させ、必要なときにネットから知識を取り出すというわけだ。ニューヨーク・タイムズ紙が05年10月に「Google2084」という漫画を載せた。一番上にグーグルのサーチバーがあり、その下に検索対象として「Books」「Movies」などと並列で「YourBrain」というボタンがある。自分の「頭の中を検索」という時代が、そこまで来ている。さらに二つ目は、ネットに記憶を代行させると、他人と「頭の中」を共有できるということだ。01年1月に生まれた「ウィキペディア」が格好の例だろう。ネット上に生まれた無料で使える百科事典で、原則誰でも加筆修正ができるため、6年足らずで80万項目までに成長した。英語版のブリタニカ百科事典が6万5千だから、その10倍以上。現在、百を超える言語で利用可能である。人類が共同で、大きな記憶専用「脳」に知識を詰め込んでいる形だ。先の梅田はこの「脳」について「Wisdom of Crowds、すなわち『群衆の叡智』でしょうね。いま問われているのは、ネットの向こうにいる不特定多数無限大を心から信頼できるのか、人類はそんな社会を創る覚悟があるのか、ということです。不特定多数の参加イコール衆愚だと考えて思考停止に陥ると、これから起きる新しい事象を眺める目が曇ります」

ライブドア社長の堀江貴文がある講演でこんな予言をした。「未来ネット社会では、人類が多数対多数の相互コミュニケーションを取りすぎて、自分と他人の脳が混濁してしまう。これって、60億人集まれば文殊の知恵ということでもあるし、『これって、俺の考えだっけ、あいつの考えだっけ』という現象があちこちで起こる」英語に「muddle through」という言葉がある。泥の中を這いずりながら、前が見えなくても、何かいいことがあると確信しながらどうにかこうにか、前に向かって手足を動かす。「muddle through on Internet World」先人が築き上げた膨大な過去の知識が、あなたの前に広がる。世界中の人間の意識と意識が、距離と時間を超えて瞬時に繋がる。壮大な社会実験は、もう止まらない。


アエラ 2006.01.23号 アエラ編集部 石川雅彦 ジャーナリスト 平野日出木
EPIC2014 http://www.probe.jp/EPIC2014/
| 情報デザイン・メディアデザイン | 22:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
フリーが危険だと思われ初めている
フリーランス、自由業。90年代からITバブル前後にかけてもてはやされ、だいぶ僕自身もそれを煽ってきた側の人間であると思う。しかしどうもこの頃起業しただの、NPOを始めましただのというアグレッシブな話を聞かない。それどころか大量に大企業に就職しているように感じる。いや、事実だと思うし、ファーストキャリアとして大企業が大事なのはわかる。願わくば何年か居てみたいものである。いや、利用してみたいと言った方が正確かもしれない。

そこに一昨年あたりから、ニート・フリーター問題の原因の一つに、件の自由思想が悪影響をもたらしているかのような論調が目立ってきて、これは黙っていてはいけないと思った次第である。ばかげているとはわかりつつも読んだ本「下流社会」には以下のように書かれている。

フリーター系
20〜34歳の広義のフリーターは400万人を超えるといわれる。もちろんその半数は男性だ。自分らしく生きたい、好きなことを仕事にしたい、本当にやりたいことをやりたい、などと言って正社員になることを拒んでいるうちに30歳になり、それでも自分らしさも好きな仕事も本当にやりたいことも見つからず、急に焦っている。将来に不安を感じたものの中には遅ればせながら定職に就くものもいる。


このような非上昇志向的なライフスタイルをよしとは思わないが、これを上中下の下として固定化してセグメントとするような考え方には非常に腹が立つ。それが一般には否定的に見られかねないからである。やはり中途半端にフリーになるということは不可能だと、最近になってはっきりしてきたように思う。都会を捨てて、地方で農民になるサラリーマンがいるそうだが、これもよっぽど高いマインドをもっていない限り足手まといだという。中途半端なマインドの人間はやはり大樹に寄り添うしかない。それはそれで良いのかもしれないけど。

やはりゼロからフリーであっても、下克上が成立しうるという例を作らなければと思う。 ただし、豊臣秀吉や堀江貴文のような功名一筋のやり方には、甚だ賛同しかねる。

などと言っても、所詮は世界の上流のなかの出来事でしかないのだが。
| - | 14:58 | comments(2) | trackbacks(0) |