tamalog

Output and input from 1998 to 2010
このウェブサイトは、2010年末で更新を終了し http://tamalog.me/ に移行しました。
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4歳の記憶
たまぁに、ふと突然思い出した場所を目指して行ってみる癖があります。

ぼんやりと、記憶の奥底にある、あそこはどこだったんだろう、でもどうしても思い出せない風景。多分20年以上は前の景色なんだろう。確か、母親に連れられて、池袋あたりから都電荒川線に乗ってどこかの駅で降りたところにある公園、か、遊園地か。その公園自体のことはなにも覚えてないけども、長い長い坂があって、良い景色の向こうに夕日が見えた、ってことだけ覚えている。

まずは飛鳥山公園へ。妙になつこい猫。接近しすぎ。

旧渋沢栄一邸があった。桜の名所なんですって。でも違う気がする。


荒川遊園地、っていう名前の駅があったので降りてみた。

けど、あきらかに見覚えない。ここで日が暮れてしまったし、もうあきらめるかなあと思っていたとき・・・。

ふと思い出したキーワード「浄水場」。長い坂からは浄水場が見えたはず!地図で見てみると確かにもう何駅か先に浄水場らしきかたちが見える。

そしてたどり着いた場所。この坂が浄水場が見えた長い長い坂のはず。
荒川自然公園という、浄水場の上にできた公園なのでした。

| - | 23:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
それでも世界は動く
タイの政変は粛々と行われた。このような急激な政変は近代日本ではまず行われないのでどう理解してよいものかわからない。そしてこの日初めての戦後生まれの自民党総裁そして総理大臣が決まった。彼の公約第一は「憲法を改正」することである。

話は世界へ飛ぶ。
これは最も極端な見方かもしれないけども、イスラエル・パレスチナ問題は、イスラエルの消滅という形で解決するという最悪の結末を迎える可能性。親米派ヨルダン王国の崩壊とハマスによる政権獲得、パレスチナとの合併。シリア・イランの軍事同盟。イスラエルがそのどこと戦争を始めたとしても、結果アラブの国々をすべて敵に回して四面楚歌に陥る。その時イラク戦争に疲れ果てたアメリカは、イスラエルに手をさしのべなかったら。

アメリカは今、アフガニスタンからも撤退を余儀なくされている。ソ連が12万人の兵力をもってしても制圧できなかったタリバン政権は、また復活する。イスラエル亡き後の中東は19世紀以来の国境線を大きく引き直すことになるが、結果石油を背景とした一つの文明圏として大きな経済発展を遂げる。21世紀、中国の台頭とまた、中東の台頭という動きはつまり、アメリカの単独覇権主義の構造にメスを入れる。その結果世界は多極化する。

そのとき、日本は現在の憲法を維持し、アメリカ追随政策を維持できなくなってくる。そんな状況であるので日本は核武装すべきだと中曽根さんが言ったとか言わなかったとか。しかしこのことは単純に日本の「再軍事大国化」を提案したというような、中国や韓国が言ってきそうな、単純な理屈でとらえられない側面を持っている。


・・・というような内容の意見を読んだ。どの程度信頼に足る内容なのかはわかないけども、いやトンデモ論かもしれないけども。「今なぜ憲法改正なのか」一つの示唆にはなるように思う。しかし、もしも日本が核武装というような流れを持って、「非核国」であることをやめてしまうような状況は最も悲惨なシナリオだ。なにが正しいかなどほとほとわからないけども、何も知ろうとせずに、ただただ「憲法九条改正反対」と叫ぶことは僕にはできない。
| - | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
夕陽 [追記]




2006年9月18日(月)
二十四節季「白露」9/8〜9/22
七十二候 末候「玄鳥去(げんちょう さる)」燕が南へ帰って行く

気温26.0度

サステナの入っているマンション(地上11階建て)の屋上。東京都内で最も好きな景色が見える場所かもしれない。そろそろ丁度引っ越して来て一年になる。この一年間で何百回登っただろう?夕陽が綺麗な日のポイントはいくつかあって、ほぼ確実に台風の前後は雲が大量に発生して夕陽が乱反射するので幻想的な茜色の空が広がることになり、この季節はチャンスが多い。

夏至の頃から比べて太陽を中心として公転軌道を約90度、2億3418万8660kmもの距離、宇宙空間を旅して来たことになるのです。では果たして宇宙空間上で宇宙飛行士が静止状態で宇宙遊泳をしていたら、秒速29kmの速度で移動し続ける地球に対して「置いてきぼりになる」という経験は可能なのだろうか?・・・よくよく考えてみたら地球圏に居る以上地球そのものにたいして引力の影響を受けるので慣性の法則のための推進力を持っていなくても(静止状態)なんらか地球の軌道を描いて動くこと、つまり秒速24kmの移動に引きづられたまま、宇宙空間に漂うことになるので、つまり不可能。

季節というものは、地球が公転軌道に対して23.45度傾いていることが、太陽からの公転角度(それが前述の夏至と比べて90度)により、地球上に与える太陽光の影響力が変化することによって、地球上の気象条件が変化して生ずる。しかし、この屋上の空気が、一年前の物理的にほぼ同じ宇宙空間に帰ってきたことを感じちゃってもいいんじゃないかな。
| | 23:34 | comments(1) | trackbacks(0) |
難しい年頃
自分が凄く良いと思ったことや、素直な感動を伝えようとしても伝わりそうにない。下手したら反発されてしまうかも。そう。10年前の自分もそうでした。彼女の価値観なんて到底理解していなくて、見たいと言われた映画もほとんど見に行った覚えが無いし、こっちが勝手に見たいと言ったものしか見に行かなくて、でも付いては来てくれるもので。つまりは余計なお世話になりがち。ちょっとしまったな。でも、ひそかにいいなと思った部分は取り込んでいたり、思いもよらぬところで見えたことに対しては、思いっきり影響されていたりするのです。

ある意味無邪気なわけで、ある部分ではそれが残酷なことにもなりうる。今日も派手に突き刺さったとげをどうやって外そうかとジタバタもがきながら、皮肉だなぁと思う。寛大であれ。寛大。。。
| - | 01:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
アレクサンドル・ソクーロフ「太陽」
日本で公開してよいものか議論を呼んでいるというから、よっぽど政治的にオープンにできないメッセージでもあるのだろうかと期待していたのは、だいぶ違った。この映画においてリアリティがどうのだとか史実がどうのだとか憲法がどうのだとかいう話をしてしまうのは非常にナンセンスなことだ。

いまだ皇室がメディアで見せる表情は非人間的でおしとやかでおくゆかしく人形のような姿しか見せないが、そのタブーを打ち破り、昭和天皇の「人間らしさ」をフィクションによって浮き彫りにすることが、この映画のコンセプトである。天皇のプライベートを徹底的にあらわにし、それを目にした瞬間の衝撃。

DVD化されるのか非常に疑わしいので、映画館で見ておくべきである。



ヒロヒト「私はね、成し遂げたよ・・・。これで私たちは自由だよ・・・」
皇后「何をなさったの?」
ヒロヒト「私はね、もう神ではない・・・この運命を私は拒絶した!」
皇后「そうだと思っていました」
ヒロヒト「あっそう、その必要がなかったとでも?」
皇后「何か不都合がございましたか?」
ヒロヒト「おおむね不便だ、よくないよ」
| 昭和 | 01:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
to : A
ブログに書くことなんて自己満と言ったキミの発言はまことにその通り。
僕もまねしてみよう。ただし、宛先はだいぶ明確だけども。

本当は、ぜんぜんなかったわけではないけれど、でもやっぱりそんなことできないはずなのに、忘れるなんてこと。結局なにも変わってないけれど。無機質な活字の応酬よりはぜんぜん良いです。しかし仏などはこの世に居ないのでした。それでも良いと言ったのはキミの方。お互い日本語能力酷すぎるのに、わかっている気になっているのはホント奇跡。

世界のどこかの国より、あなたのココロの中の方がよっぽど混迷を深めてます。最近そういう人とても周りに多い気もするけども。

そう。あと今更だけどもNTTにお布施しすぎるのは今の時代ナンセンス。次からはskypeで。
| - | 02:21 | - | - |
デジタル一眼レフカメラ デビュー


なににしようか、一ヶ月くらい悩んで悩んで悩んだ末に。Canon EOS Kiss Digital Xにした。しかしこの世界、何を買っていいもんかほんとによくわからない。

順当に行けば当然SONYのαなのである。初代CuberShot以来7機種も使ってきたし、そもそも我が家にSONYとApple以外のロゴマークの入ったデジタル製品は無い。しかしこのα、だいぶクセモノで電源が入るまでに一秒もかかるのでお話にならない。(平均的にはだいたい0.2秒くらい)どうもこの世界でのトップブランドはNikonのようで、性能的にはトップクラスなのだそうだ。でもあのゴツさはいただけない。Panasonicの高級感にはちょっとヤラレかけた。けども信条的にありえない。

結局小ささと軽さと性能を両立していて、純日本的精緻さを感じられるカメラはこれしかなかったのでした。1020万画素、1GBメモリ、一眼レフ仕様。

1995年の初代デジタルカメラ「CASIO QV-10」は30万画素で320x240ピクセルしかなく、内蔵の2MBのフラッシュメモリに保存されたのでした。十年ちょっとのことなのに隔世の感ですね。ちなみにmixiの顔写真にしている写真が当時QV-10で撮影したもの。ノイズだらけの超低解像度写真だけども、ファインダの代わりに液晶画面を搭載したこのカメラで自分の写真をインターネット越しにEメールで誰かに届けるという体験は衝撃的な体験だった。
| 買物三昧 | 23:35 | comments(5) | trackbacks(0) |
続続 大地の芸術祭
ここまで紹介したところで、12/360個です。パスポートのスタンプの数は28なので、車があっても29時間で回れるのはせいぜいこのくらいなのです。ちなみに車のメーターは250kmのところで返却されましたとさ。

BankART妻有 みかんぐみ + BankART1929
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| - | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
続 大地の芸術祭
大地の芸術祭の規模感って、どうも行ったことのない人には伝えようが無いんだけど、これってgooglemapつかったり、参加者同士の情報共有のインフラをつくったらいいのにね。と、前々から思っていたのでアートフロントギャラリーに提案してみようかなと思ったりして。

越後妻有交流館キナーレ

まずはここから出発。これ自体が公共事業費3億円(の中の一部)でたてられている。ここで3,500円のパスポートを買うと、いちいちアートごとに毎回入場料を払わずにすむ仕組み。このパスポートがスタンプラリーになっていて、全部回ると文字が浮かび上がってくるとかこないとか。



光の館 ジェームズ・タレル

谷崎潤一郎の「陰影礼賛」の影響を強く受けたこのタレルの作品は、宿泊施設でもある。高床式のこの建物は随所に彼の照明哲学が反映されていて、居間の天井が開閉式になっていて、宿泊者は夕焼けと朝焼けの移ろいをその天井に空いている穴から体験できる。
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| - | 23:16 | comments(3) | trackbacks(0) |
大地の芸術祭 -越後妻有アートトリエンナーレ2006-


大地の芸術祭にゆきました。今回は駆け込みで、オトナ旅なのでレンタカーでかたっぱしから回る回る。滞在時間にして29時間ほど。前回は都合約一週間ほどもぷらぷらと居たのでした。

大地の芸術祭とは。3年に一度、新潟県十日町市を中心とした「過疎」地域、760km2もの広大なスペースに、パブリックアートを約300個を地域全域につくるという公共事業だ。わりと海外のアーティストが多かったりして、基本的には地域の人々との共働という原則に則ってアートがつくられていく。この開催期間中、全国から美術大学生がものすごい勢いで集結する。ボランティアスタッフとして、アーティストとして、見学者として。

新潟県と関係市町村をきちんと巻き込んでいて、公共事業費として基本予算3億円、企業協賛などもふくめて約6億円の予算規模にもなる。

300もの膨大なアートは玉石混淆、ジェームズ・タレルの光の館のような目玉コンテンツとして完成度の高いものから、今日時点でまだ完成せずアーティストがつくっているものまでさまざまあるけども、結局このイベントにおける「アート」とは呼び水なのであって、新潟まで足を向けるための理由でしかなく、そこで待っているものは「棚田」であったり収穫直前で黄金色に輝く「魚沼産コシヒカリ」のどこまでもつづく田んぼであったり、わざわざイベントを企画せずともそこに昔からあるものだったりする。

・公式ウェブサイト
・総合ディレクター 北川フラム氏に聞く どこから金を引き出してくるか
| - | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) |