tamalog

Output and input from 1998 to 2010
このウェブサイトは、2010年末で更新を終了し http://tamalog.me/ に移行しました。
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今年のバースデイは
特に誕生日らしいことはなんにもしてないけれど、ただひたすら紅葉廻りをしていました。27歳になったみたい。相変わらず京都にて。今年の秋はなんといろいろあったことか。。。結果的に、不器用な生き方に一つ、折り合いをつけた。

くるみの嫌いなキミは、100億の偶然が重なって来ることになったんだろうけど、いろいろと気がつくことは多かったね。人間関係のプライオリティの置き方について、自分への自信の持ち方について、聡明で純粋で真っ直ぐな所、なんて指摘はまさにその通りだ。恐れ入る。

日々淡々と近い距離と、特別な日に特別な場所で、って言ったらそりゃ後者だね。


東福寺 方丈庭園

5月にも9月にも行った。5月は茶色だった苔がもこもこの緑色になってたりもちろん紅葉してたり変化がたくさん。

詩仙堂

お庭もお堂も渓谷のような場所につくられているから立体構造フェチにはちょっとたまらないかも。

青蓮院門跡ライトアップ

竹は綺麗だったけど、ここはちょっとどうなの。。。

下鴨神社

落ち葉キャッチ!

南禅寺 永観堂ライトアップ

一番紅葉が綺麗な場所は、実は徒歩5分の近所でした。

ちおん舎

元々呉服問屋だった町屋の旦那さんを紹介してもらいました。現在はアートスペース、文化活動、国際交流など、ご相談次第でイベントスペースとして使わせてもらえるのです。


棟方志功の掛け軸と河合寛次郎の花瓶。
| - | 23:59 | comments(8) | trackbacks(0) |
パレットから絵の具を選ぶように 唐長 & lisn


絶対にこういう店があるんじゃないかと思い続けてやっぱりあった。それも京都のなんてど真ん中に。という感じの二店。唐紙の専門店「唐長」と、お香の専門店「lisn」。どっちもまるで、パレットから絵の具を選ぶように香りと唐紙テクスチャーをチョイスできます。

http://www.karacho.co.jp/
http://www.lisn.co.jp/

| スポット情報 | 19:17 | comments(1) | trackbacks(7) |
[暦] 京都の紅葉は今週がピークだそうで飛んで帰ってまいりました
曼殊院門跡


2006年11月24日(金)
二十四節季「小雪」11/22〜12/6
七十二候 初候「虹蔵不見(にじ かくれて みえず)」虹を見かけなくなる

気温11.6度



そういえば紅葉の京都ってはじめてで、でも確かに綺麗なんだけど。ちょっとこの時期の京都は人騒がし過ぎてあまり好きではないかもしれない。本当は誰もいないお庭を眺めて畳の上でちょっと物思いに耽りたい時期なのだけど。どこに行ったら人がいないのかしら・・・。

圓光寺






| | 23:26 | comments(2) | trackbacks(0) |
fotologue デビュー


http://fotologue.jp/tamachan/

稚拙ながら、一眼レフを買ったこともあって、とうとう手を出してみましたfotologue。
ただ撮ってるだけじゃ、なみいるプロフェッショナルに太刀打ちできないので、一つ、映画でも撮ってるつもりで、絶対に誰にもマネできない素敵な京都ライフのストーリーをつくってやろうじゃないか、と思ったのでした。

改造した町屋での中庭の午前中の光の中で本を読む、休日の琵琶湖の日本画に出てきそうな朝日と語り合ってる女子高生、鴨川の飛び石の真ん中から見上げた10月の満月、嵐の空けた日の言葉では言い表せない空の下の東山のお寺の紅葉と振り返った瞬間、などなど
| - | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
GNH「豊かさ」を問い直す 小林武史 meets ブータン
speaker:辻信一(明治学院大学教授)小林武史(音楽プロデューサー)
guest:Jigme Drukpa(音楽家)Pema Gyalpo(エコツーリズム・オーガナイザー)
date & place:2006年11月17日 18:30〜20:30
自然食レストランkurkkuにて

20世紀、大きく経済発展を遂げた先進国があれば、中国やインドのように21世紀これからようやく経済発展をするんだと右肩上がりの経済発展を夢見ている国がある。しかし、そのような状況に対して現在のままでいいんじゃないかと思い始めている国もある。例えば旧共産圏の国キューバ、そして今日のテーマであるブータン。この国はかつて一度も植民地となったことなく、王国として昔ながらの仏教文化、田園風景を維持したまま21世紀に突入した希有な国である。現在の国王の即位演説で、我々は第三の道として国民総幸福:GNH(Gross National Hapiness)を目指そうじゃないか、と、宣言したのである。先進国、これから先進国になろうという二つめの道、に対する「第三の道」これが現在の国際社会の姿である。


僕はこの数年、エコだのスローだのロハスだのというキーワードに接して仕事をしてきて正直嫌気がさしている。そのような念仏をいくら東京で唱えていたところでなにも見えてきやしないし偽善にしか感じられなかった。けどもどういう導きか、最近京都で日本文化を発掘していけばいくほど未来のライフスタイルのヒントになるようなものがたくさん出てくるのが楽しくて仕方がないのです。少なくとも自分の国にも世界に訴えかけることができるようなものがあって正直ホッとしているのかもしれない。これをどうリスペクトすればいいのか今はわからないけども、そのような視点に立ったとき、今日話をしていた二人のブータン人のように世界に輸出していくことをするためには、やはり日本文化を一つ一つ知っていくことはmustだと思ったのでした。

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| ログ | 17:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
My favorite Kyoto [お店編]
日常だいぶいろいろ回っているのだけど、もはやいちいちチェックなんてしてないのってちょっともったいないなと思ってました。今日はちょっとベタに京都ガイド。

茂庵
http://www.mo-an.com/
 
数ある京都のカフェでここは別格なのではなかろうか。吉田山自体が京都の市中にあるのに、空気がひんやりとしていて、下界とはまるで違う空間にあるカフェ。地形がフラットな京都にあって、東山以外で高台に登る感覚ってなかなか無い気がする。



ガケ書房
http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/
 
京都三大本屋の一つ(だと思っている)。ここに一度入ったが最後数時間は立ち読みしてしまい、散財することもしばしば。



GALLERYひたむきWEST
http://www.hitamuki.com/
 
定期的に特定の作家の作品を展示しながら、販売するという新しいスタイルのギャラリー&ショップ。11月27日まで小川記一さんという信楽焼の作家さんの作品展をやっていて、その後はまた作家さんによってガラッと品物が変わる。



SOU・SOU
http://www.sousou.co.jp/
古くからの京都人には「ケッタイ」な着物なのかもしれませんが、外から入ってきた京都在住者に大人気の作務衣&足袋屋さん。ここもまた散財スポットです。
 



嵐山 天山の湯
http://www.ndg.jp/tenzan/
温泉の少ない京都市内において、いまのところ一番まともな温泉。スーパー銭湯フォーマットなんだけどもきちんと塩泉だったり、檜造りだったりするので良い方だと思う。
 



グリル小宝
昭和36年創業の老舗の洋食屋さん。いわゆる洋食屋さん感覚を味わえる。ハヤシライスが名物。
 



Ace-cafe
http://www.ace-cafe.com/
鴨川沿いのビルの10階にあって、三面ガラス張りという景観最強のカフェ。食べ物はビミョウ。雰囲気に酔うための場所。
 



京野菜 かね松
http://nishiki-kanematu.com/
錦市場にある京野菜専門の八百屋さん。ちょっとお高くとまってる感じがいただけないのだけれど、野菜のディスプレイがとてもそそる。
 



東龍
いろいろ京都ラーメン食べてみたけどここがやっぱ一番かな〜。夜遅くまでやってて便利。
 

| スポット情報 | 18:53 | comments(6) | trackbacks(0) |
琵琶湖
半月くらい前に京都の家でバッタリ出会ったS,M,L,XLさん(写真左から二番目)につれてってもらったのでした。



この二年間ものすごい量の仕事をさばいてきたけど、8月頃に遂になにもつくれなくなった。まったく手が動かなくなるわけではないのだけども、ただ食べていくために仕事を淡々とこなすという生活は生きている意味すら無いと、昔から自分でもよくわかっているつもりだった。



だから、それまでの生活をリセットして、本格的にoffにしたくなる時期がやってくることは知っている。だからこんな生活も「社会人」にはありえないのかもしれないけども、僕はやってしまう。全てをなげうつ、とまではいかないけど。東京で今頃やってるデザイナーズウィークなんて今年は見たくもない。





朝6時半、琵琶湖から登ってくる朝日。若冲の描いた赤い太陽は、まんざら嘘でもないんですね。よっぽど僕らの方が自然のリアリティを知らないだけなのだ。

| - | 23:56 | comments(1) | trackbacks(0) |
泣きたくなるほど美しい「桂離宮」
最近インプットばかりでなにもまとめてなかったので、まずは桂離宮からまとめる作業をしていこうと思う。



桂離宮については「ニッポン」でも触れたけども「月と日本建築」を読んでいてとりあえず外観だけでも見てみるかと思って自転車をとばすこと30分。どうにか夕暮れ前には桂川にたどりつけた。ちなみにここ、宮内庁が管理していて、通常は予約しないと見学することができないので、外観だけ。



月と日本建築 序文
一九三三(昭和八)年、第二次大戦勃発の六年前、ドイツの建築家ブルーノ・タウトはナチスの暗殺から逃れるため、愛人のエリカとともに家族を捨ててドイツから日本へ亡命を遂げた。早くもその翌日、失意と過労の中にもかかわらず、彼は京都・桂川のほとりに建つ庭園建築・桂離宮を訪れた。亡命に加え、その日が誕生日であったことも幸いしたのだろう。タウトは運命的な出来事を体験する。

「泣きたくなるほど美しい」

これが有名な桂離宮の「美の発見」劇の第一声である。その一年後に訪れた際「涙はおのずから眼にあ溢れる」と記しているから、タウトは二度も涙を流さんばかりに桂離宮を絶賛した。二度の訪問の印象を彼は「日本は眼に美しい国である」と締めくくったことが、桂離宮を「日本の美のシンボル」といわしめるようになったゆえんである。

これらの桂離宮との衝撃的な出会いを、タウトは多数の著書として出版し、中にはベストセラーになった本もあって、日本の知識人に広く読まれた。また桂離宮の簡素美が「欲しがりません勝つまでは」といった軍国主義や日本を美化する国粋主義とオーバーラップして大衆にも深く浸透した。外国人による絶賛であることも普及に拍車をかけたかもしれない。第二次世界大戦で亡くなった日本の軍人のリュックの中には、必ずといってよいほどタウトの著書が入っていたという。

現在でも、小・中学校、高校のテキストのカラーグラビアは必ずこの桂離宮か法隆寺の写真が掲載され、「日本の建築のシンボル」「日本の美の象徴」などと記されている。たとえ国粋主義が手伝ったとしても、桂離宮に日本の美の本質があることは否定できない。その桂離宮を語る上でも欠くことが出来ないものが「月」である。

タウトの「ニッポン」を読んだときには日本建築の最高峰としての桂離宮しか捉えてなかったけども実はこの建物は月を見るために建てられた建築だったのでした。

桂離宮の建つ桂川のほとり、京都・桂地方は、古くから観月の名所として知られてきた。桂の地名も、奈良時代、未開の原野であったこの地方を最初に開発した秦氏をはじめとする大陸からの帰化人によって、中国の「月桂(げっけい)」の故事から命名されたものであるという。また、この地には「月読み神社」もあり、古くから月を神として信仰する土地がらでもあった。さらに『源氏物語』や『土佐日記』等、多数の文学作品にも月の名所として桂の地が取り上げられ、桂離宮の創建社・八条宮智仁親王が過去に桂の地で詠まれた和歌の中から優れたものを二十五首選んだ『桂古歌』のうち、月について詠まれた歌は実に十六首にも及び、親王も桂と月に関して強い興味を示していたことがわかる。しかも平安時代において現在桂離宮の建つ土地には、平安時代に栄華を極めた藤原道長の別荘「桂院」があり、その様子を描いた『本朝無題詩』によると「闇依浮月傍臨水」といい、桂離宮の土地にはかつて観月のための楼閣があったことがわかるのである。

このような場所に建てられた建物であるだけに、桂離宮の設計者・八条宮智仁親王、そして後継ぎ智忠親王も造営に際して月を強く意識したらしい。「桂離宮」には、「月見台」、「浮月の手水鉢」、「月見橋」、「月波楼」、「歩月」などの月に関する名称、また「歌月」の額、月の字の引き手、月の字くずしの欄間、などの月に関する装飾が数多く見られる。そして、単に名称や装飾のみならず、建築上の仕掛けについても、観月への工夫と配慮を随所に見つけることができる。

中略

すなわち、桂離宮の書院群は、一瞬でも早く月の姿を望み捉えようとの意味から、高床とし、さらに空高く上がった月を何物にも遮られることなく鑑賞するために、軒を切りつめたのではないだろうか。なによりも桂離宮の中で初めて建てられた古書院には、すでに月見台と呼ばれる観月のための縁台が設けられているのであり、桂離宮は、その創建当初より明らかに観月への配慮が施されていたものと考えられる。

とりあえず内部は写真集で我慢してみる。


中書院一の間畳縁から楽器の間南側の広縁と新御殿東側の緑を見る


松琴亭 藍色も鮮やかな一の間二の間境の、石畳紋様の襖の意匠


園林堂 雨落石敷と飛石

| 日本の残像 | 23:33 | comments(2) | trackbacks(0) |
24時間の呪縛



アフガニスタンのカブールでは、16分の間に70.868kmの宇宙空間を移動する。
赤道上に住んでいる人々は、同じ時間で141.736kmも移動できるのです。

00:00〜24:00という「数字による時間」の概念は
ただ地球を経度によってただ24等分したに過ぎない。

同じ [ 1時間 ] は住んでいる場所によって大きく違ってくる。
数字という要素だけでは表現できないはずの「時間」。
これを太陽系のレベルに発展させて、月の要素を加えると、暦の再定義となるはず。
最近は、占星術もおよそ迷信だけで成り立っているのではないんじゃないかと思ったりする。

赤道(0度、100%)における一時間の移動距離 531.5125 km
旭川市(北緯45度、50%)265.75625 km
最も北極点に近い大都市 レイキャビク(北緯64度、28%)148.8235 km

カブールにおける4度 = 70.868km = 16分
赤道における4度 = 141.736km = 16分
| | 15:14 | comments(0) | trackbacks(0) |