tamalog

Output and input from 1998 to 2010
このウェブサイトは、2010年末で更新を終了し http://tamalog.me/ に移行しました。
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続・指数関数的増大
思えば10代後半はどっぷりコンピュータの世界に浸かり、その加速度的な世界観に酔いしれ、2000年前後を境としたITバブルの世界に片足を突っ込んでいつつも、その価値観を徹底的に崩壊させたのはテレビ画面の中でニューヨークのツインタワーが崩れ去った瞬間だった気がする。それまでは「そういうもんか」とさも当たり前のように思っていたけど「どうやらそれではまずいらしい」と思い始めた瞬間。その時から僕の中でこの禅問答は始まったのだと思う。

その直接のきっかけとなった「指数関数的増大」という考え方は元々、生物学の世界から始まった。1858年に発表されたダーウィンの進化論に「カンブリア紀の指数関数的増大によって地球上の大洋は生物で充満された」とある。進化論はダーウィニズムとして、20世紀を通して遂に、生物学の世界からも飛び出し、資本主義のベースとなる一つの思想にまで発展し、経済システムとしてごく当たり前のように受け入れられている。

これが「なにかおかしいよ」と思わせるのは、根本的に自然の循環とは別のサイクルで運営されているからだ。たとえばコンビニの弁当が4割売れ残る。売れ残りを生ゴミで処理したいので、コンビニ会社が生ゴミを肥料にするために工場をつくり、堆肥そのものも売れるし、リサイクルが可能になったというので評判がよくなった。しかしはたしてその4割は循環していると言えるのか?4割が人間の口に入ることなく経済循環しているという状況はありうるのか、と。合理的と言われながら極めて非合理なことが行われている。およそ18ヶ月置きにコンピュータを買い換えるとき、はたしてこの10年間で指数関数的に処理速度が向上したことによりなにが変わったんだろう?と思い至る所以はこのあたりにある。ハイビジョン放送が普及したらネオ・ハイビジョンが、ネオネオ・ハイビジョンが、と、いったように。高機能を追い求めるのは人間の飽くなき欲望であるというような一言では片づけられない問題だっていうことだ。

コンピュータというものを使っていて唯一良かったなと思えるのは、経済や資本主義の矛盾を少しでもリアルなところで垣間見れたということに尽きる。このような資本主義の構造的な問題であるということを「世界貿易センタービル」の爆破は象徴していた。
| 情報デザイン・メディアデザイン | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
指数関数的増大
MacProを買った。60万円也。4096MBのメモリと1250GBのハードディスク、従来の約四倍の速度が出るという802.11n対応の無線LAN、それにiPodもついてきた。なぜかProcareにも入った。WindowsXPが動く。10年前から見たらギャグみたいな世界。指数的関数的増大はまだまだ続く。

そういえばこの「指数関数的増大」ってなんだ?

昔、とある国の王様が手柄を立てた英雄に「望みのまま褒美を取らせよう」と告げたところ、英雄は「チェス盤のマスに、麦の粒をおいたものを頂きたいと思います。その際、今日は最初のマスに1粒、明日は次のマスに2粒、3日目はその次のマスに4粒というように1日ごとに2倍にし、64番目のマスまで、つまり64日間、麦の粒を頂ければありがたく存じます」と答え、王様は「なんだ、そのようなことか」と快諾しました。
1粒の麦が0.01gだとして、11日目に10g、21日目に10kg、31日目に10t、51日目には1000万tに。64日間、麦を与え続けた結果、王国の全資産をはたいても足りなくなり、英雄は首をはねられましたとさ。

と、そんなおとぼけな王様がいる国があったかどうかはともかく、コンピュータ産業というのは、この「指数関数的増大」をベースに設計されている。指数的関数的に約18ヶ月に2倍の速度で集積回路の集積率が上がっていくから、コンピュータの処理速度が向上して、経済的価値が半分になるのである。この約18ヶ月おきに2倍になる魔法をムーアの法則という。この経験則に基づいて経済が設計されているために、僕らはおよそ1年半ないし3年の間に一度「買い換え」を迫られるわけだ。

この持続可能性的な側面から見たらはなはだ不思議な現象はなにもコンピュータ産業に限ったことではない。このような思想がどこから発生したのか。それは次回に続く。
| 情報デザイン・メディアデザイン | 17:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
最近
なにをしてるんだろう?

中途半端になってることを無理矢理ハッキリさせようってことでシミュレーションしてみた結果、地獄を見そうな気がしたので中途半端なままにしておくことも大事なことなんだと、長い長い長い電話の末に悟った。

リセットすることは僕らの世代の特権ですから。リセットさせてください。
| - | 17:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
クローズドテスト


4月20日の20時7分をもって、二十四節気が「穀雨」になりました。
春の雨が降って、新緑が本格的に始まるのが「穀雨」の頃。



「ひじりのこよみ」のクローズドテストを始めます。
実際に季節を投稿しながら、使いにくい点を洗い出して、公開できるレベルまで使い勝手を向上させていくことができる段階までようやく来ました。テスト参加にご興味のある方はコメントでご連絡ください。
| - | 17:12 | comments(4) | trackbacks(0) |
セカンドライフの小京都


どうせまたニートがたくさん増えるんでしょ。
程度にたかをくくっていたけど「二次元のセカンドライフ」みたいなものをつくりたいんだ、っていう話のついでに遂に手を出してみた。

Mac版の場合日本語化は割と簡単。いざ、服を着替えてみようと思ったら耳の形からつま先の長さまで設定項目だけで軽く100個はあって四苦八苦。とりあえず定番の女装、いや見た目だけじゃなく体も交換。現実世界でもそうだけど、やっぱメンズは良い服無いよね。

セカンドライフがいままでのMMORPG(ネットワーク対応ロールプレイングゲーム)と根本的に違うのは、冒険をするためにあるのではなく、そこでなにをするのも自由。USドルとこの世界で流通するLドル(リンデンドル)が相互換金できるので、土地を売ったり物を売ったりして稼ぎを得ることもできる。最近は企業が土地を買い占めてユーザーにレンタルするような商売がかなり儲かっているらしく、なかなか土地は簡単に手に入らない。



そんな世界でこいつはすげえなぁ・・・とため息しているのが、NAGAYA=little kyotoという町。セカンドライフの自由度は、制作者の想いや執念がリアルに反映されるということをこの町にくると思い知らされる。この町では四季があり、季節毎に紅葉したり、雪が降ったり、桜が咲いたりする。

NAGAYAをつくったRandy Kamabokoさんの応接間


この町の商店では和小物が売っていて、かなりのクオリティで武装することができる。

琴は400Lドルなので約1.5USドル、しだれ桜は350Lドルなので約1.3USドルの買い物ということになる。

Rumi Simpsonさんのページ
http://www.geocities.jp/banjo_vo/catalogue/

ここまで作り込めると、セカンドライフというソフトウェアは3Dオーサリングソフトそのものだということがわかってくる。ということは逆に素人にはまったくなにもつくれないと言っても過言ではなく、そのような人たちはLドルで「購入」することによって得ることができるわけだ。
| 日本の残像 | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
景色盆栽 品品


元々はランドスケープ・アーキテクトだったところから、模型をつくる意味で始めたという景色盆栽。ここからインテリアとしての苔玉に発展していったとか。
毎日朝晩水をやりさえすれば5年くらいは持つものらしい。水さえやれば・・・。

品品 shinajina
http://www.sinajina.com/
| スポット情報 | 23:37 | comments(1) | trackbacks(0) |
100万人のキャンドルナイト 2007


ヴィジュアルがようやく上がってきそうで良かった。
撮影の風景をただぼーっと眺めていて、若手スタッフがキャスティングしたり、事務所との調整をしたり、空間をデコレーションしたりして、勝手にどんどんできあがっていくのをただなにもせず眺めていたけど、大御所アートディレクターというような存在が無く、コラボレーションだけで成立しているのは凄いことだと思った。各自それぞれこれに関わることで具体的なギャランティが保証されてるわけではないのだけども、自分のキャリアなりネットワークなりに良い影響があるっていう実感がなんとなくあるわけだ。ここにマエキタさんのような存在が介在する余地は無いし、それでいいのかもしれない。

2007ってなんか嘘みたいな数字になってきたね。いつまで続けるんだろうね。



今年は悩んだ。そうとう悩んだ。去年末からずっと悩んで悩んで、案を5個も考えて、かなりニッポンぽい方向まで行って、何度ゲシュタルト崩壊に陥ったかはもうわからなく、けども結局一番最初に考えたものに戻ってきた。やっぱりこのサイトは写真の見栄えを第一にするっていう2003年からのコンセプトは変わらず行こうと。

企業向け協賛システムとして今年から「キャンドルホルダー」なるものを始めるらしい。そのためにどうしてもロゴマークが必要になってきたんだけども、こちらは五年間悩んで悩んでいまだに良いものが出てこなかった。

それでコンペ形式にまでしてさんざん喚いた挙げ句、ダメかぁと思っていたところで、ここにきて実はちょっといいんじゃないかと思い始めている。てのは、キャンドルナイトはヒの文化なのだ、っていう竹村さんがいつも言っている言葉を改めて聞いてみて、そうか、ヒの文化の象徴として「太陽」をモチーフにするのっていいかもと思っている。つくった人がそう思っていなかったかもしれないけども、結果オーライだ。そんであの円周のマルは、ヒトが10万人づつ居るってことなんだね、きっと。
| - | 14:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
おまんじゅうカフェ


一階で蒸してるおまんじゅうの煙で二階のカフェスペースがけむりでもくもくになるのがちょっとサウナっぽい。何冊か本を持って一日居れちゃうようなカフェ。
いままでの神楽坂発掘の中では一番良かった。
お店でネコを飼ってるらしいけどホント??

MUGIMARU2
http://www.mugimaru2.com/
| スポット情報 | 17:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
5年目の夏至のはじまり
また今年も1/fゆらぎについて哲学する季節がやってきた。

昨日の「LOHAS dialogue」特別編という100万人のキャンドルナイト2007のキックオフイベントは良かった。80人以上の人が来てたんだって。凄いね。毎月当たり前のように見ていたけれど、そういえばあの5人が集まって対外的に喋ったことってなかったんだったっけ。今までちょっともったいないことしてたね。

藤田さんの言葉にはぐっときてしまった。

「僕らがまさに2003年にこの運動を始めようとしていたときに、竹村さんの元に集まった学生チームがインターネットを使った運動の可能性を切り開いたのです」

あのときは運動なんてコトバの意味すらわかってなかったさ。僕らのやったことを少しは理解してくれてる人がいてよかったね。りゅう。
元学生運動活動家だった藤田さんからは、ただただ、どでかいものを託されてるなあという気持ちにいつもさせられる。
| - | 16:09 | comments(1) | trackbacks(0) |
雷乃発声 らい すなわち こえを はっす


2007年4月4日(水)
二十四節気「春分」3/21〜4/4
七十二候 末候「雷乃発声(らい すなわち こえを はっす)」遠くで雷の音がし始める

気温4.8度

遠くでかっていうと、まぁかなり近かったけどさ。
春分最後の日は、そのまま七十二候を絵に描いたような日でした。
でも、はたして江戸時代でも雪までふったんだろうか?
東京都心では4日夕、上空に寒気が流れ込んだ影響で雨がみぞれに変わった。みぞれは雪と雨が同時に降る現象。4月に都心で雪が観測されたのは1988年4月8日以来19年ぶり。

低気圧が日本海を東に進み、上空に真冬並みの寒気が入り込んだため、関東地方は大気が乱れ、夕方から雷雨となった。気温は2時間で約7度も下がり、午後5時には4.8度になった。
| | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0) |