tamalog

Output and input from 1998 to 2010
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考えるヒントを探して 枝廣淳子
第60回新聞週間「記念の集い」
speaker:枝廣淳子氏
date & place:2007年10月19日
プレスセンターホールにて

やはり、新聞なんてメディアは置いておいて。最近、どこにいようがとにかく枝廣淳子という人に関わらざるをえない。別に否定的に書いているつもりはなく、この人は常にマイミク二等親先には存在しているようなものだ。いやがおうにも無意識に影響を受けているのだと思う。思えば4年前に100万人のキャンドルナイトが始まったときから近くにいたけども、やたら助成金に詳しかったり、不都合な真実の翻訳をしている程度でしか認識をしていなかったから、初めてまともに何者なのかを知った感じだったりする。
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| ログ | 19:27 | comments(0) | - |
[log] 脳とメディア 茂木健一郎
第60回新聞週間「記念の集い」
speaker:茂木健一郎氏
date & place:2007年10月19日
プレスセンターホールにて

実際、新聞というメディアのことなんてどうだってよくて。毎朝7時に起きて学校や会社に通えることも、早朝の多摩川の朝靄の空気をいっぱいに吸い込みながらランニングすることも、しっかり朝ご飯を食べてから出かけようと思えることも、みんなどれもあたりまえのことのように見えて、やろうと思うととてもとても難しい。実際僕の人生の大半にはそれが無かったから、社会に合わせようとなんて最初から思わなかったから、今の僕が出来ているのだけれど。長年できなくてできなくて悩み続けてもうどうでもいいやと思っていたのに、最近いやでもそんな当たり前のことができるようになってしまったのは、たくさん、たくさん愛を感じ「安全基地」があるからこそ、なのだ。
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| ログ | 08:43 | comments(1) | - |
iPod touchに勝手アプリをインストールする方法
iPod touchを買ってはみたがiPhoneに比べて機能制限が多いことにモチベーションを下げているみなさまへ朗報



1.まずはサードパーティー製アプリケーションがインストールできるようにするためのハッキング
iPod touchでハデに遊んでみました--ハック:脱獄:アプリインストール
http://japan.zdnet.com/security/story/0,3800079245,20358777,00.htm

2.iPhoneに入っているメールやらマップやらをiPod touchにインストールする方法
iPod touch 勝手アプリへの道
http://d.1555.info/2007/10/12/ipodtouch-jailbreak/

3.おまけ
カレンダーに入力出来ないのはバグではなかった
http://d.hatena.ne.jp/gnutar/20071014/1192393339
| - | 11:32 | comments(2) | - |
「クルクルピッピ」のジレンマ


世の中デジタルものの話題はすっかりipod touchにかっさらわれてしまった感じですが、密かに実用的かつ洗練された完成形のプロダクトが発売されたのでした。Sony Ericsson W53S (au)

一見ぱっとしない普通の折りたたみ式のこの携帯電話。しかしこの機種には他の携帯電話にはまったく搭載されていないイノベーティブな機能がついているのである。その名を「ジョグダイヤル」という。現在コンピュータ用マウスにあたりまえのように搭載されるようになった「ホイール」の前身ともいえる。これはひと昔前のソニー製の携帯電話には必ず搭載されていて、上下のボタンを一回一回プッシュすることなくアドレス帳から宛先を選択したり、予測文字変換の候補を高速で選択したりすることができる素晴らしい機構だった。

しかしこのジョグダイヤルはその機構の複雑さが招いた故障の頻発を理由に2002年を最後に発売されなくなっていたのでした。密かに、搭載されなくなった理由は携帯電話向けのゲーム市場が盛り上がり、十字キーの搭載が必須になったため、携帯電話キャリア(DoCoMo,au,softbank等の通信会社)からの強力な要請というか、十字キーを搭載しないと発売してやらないぞというような指導があったのだという。日本では携帯電話キャリアの強権のために搭載が見送られつづけてきたが、比較的開放的な欧米地域の携帯電話市場では搭載が続けられ、日本では見られないような個性的で魅力的な製品が発売されていた。

こんなキュートな機種や


こんなコンセプチュアルな機種が当たり前のようにラインナップされている

現在日本で発売されている携帯電話のほとんどが「モノ」としてなんら魅力が無い製品になってしまっていると2000年頃から思っていた。日本の携帯電話は良くも悪くも、キャリア(及びそれを許可する総務省)による大本営発表があった後、一斉に各社メーカーから、ほぼ同様の新機能が搭載されることで発展してきた歴史がある。「ワンセグ」のようなインフラレベルの大規模な整備が必要な機能もこの抜け駆け禁止のスタートラインを管理するシステムがあってこそできたものだ。しかしこのシステムには競争を阻害し個性を生かすといった思想は出来る限り除外されてきたのだ。これも日本の文化がさせている負のサイクルの典型的な事例だ。ソニーのような個性的な物作りで勝負するメーカーはこのシステムの元では成果を上げることができなかった。そこで2001年、スウェーデンの会社であるエリクソンと合併、本社をスウェーデンに設置し、国際競争力で生きる道を選んだのだ。このような事例から、日本の携帯電話業界は「鎖国状態」であるといえる。

しかしインターネットをインフラとするシステムが、そのようながんじがらめの規制の中で発展していくことができるのであろうか。そんな中、アメリカで誕生した黒船iPhoneは日本の携帯電話業界を根底から変えてしまうのではないかということを書いた、とある友人の記事を見つけた。

諸刃の剣、iPhone Cotton articles v5 blog
| 買物三昧 | 13:24 | comments(0) | - |
庵 西六角町の町家
庵プロジェクトのひとつ、西六角町の町家に去年の秋に泊まってみた。二人で合計一泊四万円ほど。















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西六角町の町家
http://www.kyoto-machiya.com/weekly/machiya/nishi.html
| 日本の残像 | 00:16 | comments(0) | - |
「ミスターウォークマン」黒木靖夫


この広告を覚えている人はどのくらいいるだろうか。1989年。まさにウォークマン絶頂期だった頃のソニーの広告である。このウォークマン、技術的に作り上げたのは社長の井深大で、開発の動機は飛行機の中に音楽を持ち込みたかったからだというのは業界では誰でも知っている有名な話だけれども、プロジェクトを取り仕切ってこの絶頂時代を作り出したのが当時ソニーのデザイン本部長であった黒木靖夫氏だった。そしてまた彼はSONYのロゴを始め「ソニーのデザイン」を作った。黒木靖夫氏はソニーのデザインの教典そのものだと言える。その彼が何ヶ月か前に亡くなったという記事が新聞に載っていたときはなんだかとても時代の変わり目を感じたのだった。

今、僕らがiphoneやipod touchに感じるワクワク感は、単純に「デザインが優れている製品だから」という理由だけではない。技術的にもデザイン的にも革新的な出来事を起こすことを「イノベーション」という。僕らが今アップルが作り出すそれらにとてもワクワクしているのは、まさに閉塞しかけていた携帯オーディオ市場における「イノベーション」だからだ。ウォークマンという製品は1979年に発売したときは当時の常識であった録音機能が省かれていることなどの理由により、まだそれが「イノベーション」であるということは消費者は気づかなかったのだが、それを10年かけて彼は作り上げていった。(ipodもここに至るまでに既に6年を経過しつつある。2001年の発売当時、ハードディスク搭載などは時代遅れと思われていた)ともかく、当時のソニーや、アップルが評価されるのは、デザインが良いからではなく、他の企業や製品にはないオリジナリティ溢れた「イノベーション」を作り出すことができる企業だから魅力的なのだ。

10年昔はソニーという会社が作り出す製品が大好きだった。一つ一つの新製品がリリースされるたびに、今度はどんなイノベーションが盛り込まれているのかとワクワクしたものだった。ところがある時期を境にそれを感じなくなり始めた。システムオーディオ、ウォークマン、携帯電話、テレビ・・・etc。一つ一つ確実にSONYのロゴの入った製品は自分の部屋から失われていった。ソニーのイノベーションとは、まったく新しいものを作り出すことそのものだった。世界で初めてのトランジスタラジオ、世界で初めてのテープレコーダー、世界で初めてのテレビ、世界で初めてのビデオデッキ、世界で初めてのウォークマン、世界で初めてのコンパクトディスク。これらの「製品ジャンルそのもの」を作り出してきた。極端かもしれないが、他の製造メーカーの多くはそのコピーを消費サイクルと想定された市場に対して製造しているに過ぎない。しかし、1990年代後半から魅力的な製品が出てこなくなった。VAIO、プレイステーションを最後にソニーはイノベーションを作り出せなくなっていった。

そんな気持ちも薄れつつある今年聞いた黒木靖夫氏の訃報からは、容赦の無い時代の変化を感じたのだった。10年昔、好きだったものは、ソニーという企業の製品ではなく、井深大や盛田昭夫、黒木靖夫の人間性が反映された製品と、そのイノベーティブな開発ドラマだったんだ。大正から昭和一桁代に生まれ、戦後の焼け野原から一からイノベーションを生み出してきた人々は去った。そしてそれを今、アップルに感じているという事実があり、ソニーの役割ではなくなったということは、日本のものづくりにおける創造性の力が如実に低下しているという厳しい事実を突きつけている。

Wikipedia - 黒木靖夫
| 昭和 | 20:42 | - | - |
東京芸術大学美術解剖学講義 後期第1回 福武總一郎氏
speaker:茂木健一郎氏×福武總一郎氏
date & place:2007年10月1日
東京芸術大学上野校地 美術学部中央棟 第3講義室にて

東の越後妻有、西の直島。と言われるくらいアート、デザイン業界にとっての聖地となった直島を地域再生プロデュースしたのが、ベネッセコーポレーションの会長の福武總一郎氏である。

「体制に対する反抗。レジスタンス。芸術をやる人間はそれが一番大事だと思いますね。それが私の独断と偏見です。」

2007.08.20 直島
2006.09.03 越後妻有アートトリエンナーレ2006
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| ログ | 21:24 | comments(0) | - |