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| ポートフォリオ | 16:17 | comments(1) | - |
デザインって本当に人を幸せにしているのか?ランドスケープ・アーキテクト 山崎亮


トビムシ オープニング企画「ランドスケープアワー」studio-L 山崎亮
speaker:山崎亮氏(株式会社studio-L 代表)@yamazakiryo
date & place:2010.03.21
3331 Arts Chiyoda(旧練成中学校)1F 株式会社トビムシオフィスにて

僕はランドスケープデザインということをやってます。風景をデザインする仕事。1862年にニューヨークにセントラルパークをつくったフレデリック・ロー・オルムステッドという人がいます。

日本は幕末ですね。その当時マンハッタンはまだ集落が立ち並ぶ場所だったんですが、その時代に地政学的にいって将来ここに高層ビルが建ち並ぶ場所だといってここにあらかじめ緑の場所をつくっておくことが重要だと予見してつくったという。自分がこのような広い公園をつくる職能をなんと呼ぶかっていうことについて、こういう仕事は建築家って呼ばれちゃうんだけど、ランドスケープデザイナーの第一号だと言われています。庭を設計したり、会社や大きな建物で空いてるスペースに緑をつくる仕事をランドスケープデザイナーと呼んでいます。風景をデザインするって言ったとたんに「そんなことできるのか?」って思えてきてしまいます。あるいは風景の側からするとおまえにデザインされるのか?って思う。同時にコミュニティデザイナーって名乗っているときもあるのですが、コミュニティもどっかにデザインされることでもないと思うのです。ソーシャルデザインとかね。大きなものをデザインするときにつきまとうことなのかなと思っています。それが一点目の違和感

それから次に、これからどんどん日本の人口が減っていきますね。2100年には、1910年とほぼ同じくらいの人口規模になるんじゃないかと言われております。2050年で、1970年くらいの人口規模。つまり、これまで大阪だったとすれば、里山を壊して宅地にしようと言っていて宅地の周りの緑をどういうふうにつくっていこうというのがランドスケープデザイナーの仕事だったものが、これからはなにをつくっていこう?というわけです。人口が減っていくと同時に税収も下がっていきますから、公共事業っていうのも順調に減らしていかなければならないわけですね。
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| ログ | 11:38 | comments(1) | - |